社会福祉法人大阪キリスト教女子青年福祉会は、公益財団法人大阪YWCAが1918年の創立以来行ってきた種々の福祉活動をさらに充実させ、より専門的に取り組むために、1978年に設立した法人です。
- YWCAは・・・
- YWCA(ワイ・ダブリュー・シー・エイ/Young Women's Christian Association)は、キリスト教を基盤に、世界中の女性が言語や文化の壁を越えて力を合わせ、女性の社会参画を進め、人権や健康や環境が守られる平和な社会の実現をめざして活動する国際NGO団体です。1855年に英国で始まり、今では日本を含む120あまりの国と地域で、約2500万人の女性たちが活動しています。
- 大阪YWCAは・・・
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1918(大正7)年の創設。働く女性のための宿舎の提供に始まり、青少年育成、社会福祉、国際理解、平和と人権、女性の自立・・・などの分野で、長年の実績をもつ財団法人です。特に教育分野では、1930年代に日本初の夜間女学校の認可を受けるなど、常にパイオニア的役割を果たしてきました。現在は、世界各地からの留学生が日本語を学ぶほか、NGOやNPO団体で働く人の養成などを行っています。
女性の自立と社会参加を願うYWCAが、乳幼児を持つ母親の切実な訴えを受けて始めた生後一ヶ月半から三歳までの乳児保育事業を、小規模保育所「乳幼児保育園」に発展させ、その後社会福祉法人設立に伴って、大規模保育所「大阪YWCA大宮保育園」を経営するに至りました。
どの子も一人ひとり、神さまから託されたかけがえのない子どもたち、子どものありのままの姿を受け容れ、周りの人から愛されているという実感のなかで、のびのびと自分らしさを発揮し、個性豊かに育つよう、見守っています。また、一人ひとりの子どもが未来社会のよき担い手となることを願って、大切にはぐくみ育てています。
一方、1969(昭和44)年から千里ニュータウン地区での活動を開始した大阪YWCAは、地域の高齢化が進むにつれて、時代の要請に応える新しい福祉サービス、ホームヘルパーの養成や派遣、配食サービス等を実施してきました。これらの実績をもとに2000(平成12)年2月、「シャロン千里」を開設しました。軽費老人ホーム(ケアハウス)、介護保険事業(ヘルパーステーション、デイサービス、ケアプランセンター)といった高齢者の元気を支援する事業と、こどもと子育てをサポートするこども館を併せ持つ総合福祉施設です。
高齢の方々やこどもたちが、それぞれの場にあって尊重され、一人ひとりが個性を発揮しつつ心豊かに生きることができるよう、また共に生きる喜びを日常生活の中で実感できるよう、祈りをもって事業を進めております。
ケアハウスでは、ご入居の方々の自己決定を大切に、終末に至るまで生き甲斐をもって心豊かに暮らせるよう支援することがわたしたちの理想です。そのためご家族との連携を密接にもちつつ、見守りを続けています。
毎日を生き生きと楽しく暮らすことを支援するために、特にボランティア活動と文化活動に力を入れています。
人は誰でも、誰かのために自分の力と時間を使うことで、生きている実感を味わうことができるのではないでしょうか。また、一般ボランティアのご協力を得てクラブ活動やイベントを毎週行っています。自由に選んで参加することで質の高い毎日を過ごしていただけるよう、さまざまなプログラムを提供しています。
介護保険事業では、地域のご高齢の方々が最後までご自分の望む住まいで暮らせるよう支援しています。
今後、いっそう研鑽を重ね、地域のニーズに応えるよう心がけていきたいと願っています。